2010年12月25日
室内環境とペット
先日、クロスを張りかえた直後から猫の中に蓄膿症の様な症状が出ているという東京のお宅に伺いました。写真は、もう現役ではない引退された猫ちゃんたちです。
人間に例えれば老人ですが歳と共に免疫力も低下していきます。
獣医さんに診て頂いたそうですが原因がはっきりしないとのこと
クロスを張りかえた直後という言葉が気になりいつ張り替えたかを聞くと2年前位です。という返事でした。もうすでに2年が経過しているのに蓄膿症が続くと言う事は、当初のビニールクロスの化学物質だけではないだろうと思い白蟻の薬剤は再施工されたか聞くと床と壁の間からムカデが出たので気になって2年前に薬剤散布をしてもらった。その後、ムカデは一匹もでなくなり安心しているという事でした。
床と壁の隙間から虫が出入りできるという事は当然、白蟻薬剤も揮発しているため反応している可能性もあります。
他にクロスの表面ではなく内側に黒い模様が浮き出ている部屋がありました。
おそらく剥がしてみないとわかりませんがカビの可能性あります。
実は蓄膿症と言うのは呼吸器系のアレルギー症状なのです。
その97%が室内のカビだと言う事が現在わかってきました。
カビによる化学物質というと驚かれるでしょうが、私たちが通常細菌等に侵された場合に抗生物質と言う薬を病院で処方されます。それらにはカビに由来する物が多い事を御存知でしょうか?
カビは天然の化学物質を作りだします。
日本建築医学協会で講演されているスタンレー・ジョンソン氏の話ではヴェイパードライブ(空気中の水分の動き)をビニールクロスによって遮られカビが発生する事を問題視されています。
空気中の水分は湿度の高いところから湿度の低いところに移動しようとします。
夏の暑い時期の高い湿度が外壁を通じてエアコンにより乾燥した室内側に移動しようとしますが、ビニールクロスの壁に遮られそこに水分が集中していきカビが大量に発生してしまいます。
室内の湿度ではなく外壁や壁内の高い湿度が原因となるのです。
この場合、基本的には調湿性のある珪藻土などに塗り替えてあげる事が重要です。ただし下地にシーラーなどを用いては問題を防ぐことはできません
原因はいくつか可能性がわかりましたが光触媒・二価鉄・プラチナ触媒の3種類で対応する事にしました。
光触媒は空中を浮遊するカビや化学物質などを吸着分解する事が出来ます。
室内の汚染物質を排除するには最も適した素材です。
写真は施工が終了した後、くつろいでいる猫ちゃんたちです
Posted by 環マテ at 10:55│Comments(0)
│光触媒